STORY
近くの陸から約2,700km離れた南太平洋の上を航行する巨大な船・アレクサンドリア号。
それは巨大貨物船を装った<秘密研究基地>だった。
天才生物学者であるアーサーと彼が率いる
優秀な科学チームは
気候変動から地球を救う調査の末、
カギとなる藻類の発見に成功し歓喜に沸いていた。
しかし翌朝、事態は一変。共同研究員のひとりが、
首<THE HEAD>の無い死体として見つかった。
アーサーにとって、それは2年前の南極での惨劇と
もう一人の生存者“マギー”の存在を思い出すものだった。
次々と起こる不可解な出来事と増えていく犠牲者に
疑心暗鬼になっていく彼らは、次第にお互いを疑い、
犯人探しを始めます。
気候変動から人類を救うという崇高な目的の裏に隠された、
それぞれの欲望や野心、
そして因縁が徐々に浮かび上がっていき――?
南極で終結したかに見えた惨劇が再び繰り返されるのは、
誰かが世紀の新発見を盗もうとしているのか、
それとも“あの女”の復讐の続きなのか?
隔絶された極限状態の中で、たどり着く衝撃の真実とは――。